| はじめに・・・ |
当日は比較試聴のためのレファレンス機としてM 147とM 149も用意し、また玉川監事持参の
MICROTECH GEFELL社の "UM92S”も並べての試聴になりました。
試聴音源は肉声が一番判断しやすいだろうということで、梅津理事長、清水顧問に協力いただき、
M149を主にレファレンスとして聴き比べを行いました。
まずは、D-01とM 149を並べてオンマイクでの比較試聴を行いました。
その第一印象は当然のように個体がそれぞれに持つ音色の違いは感じられましたが、それ以上には
今までのアナログマイク(あえて比較のためにこう呼ばせていただきます)との差は感じられませんでした。
ところが1.5メートル程離して同じように聴き比べを行ったところ、顕著な違いを感じることが出来ました。
アナログマイクは経験上、想像できる程度のオフ感(アンビエント感)を得られたが、デジタルマイクは
一見レベルだけがダウンしたかのような音色に驚かされました。
音源から離れているのにもかかわらず、オンマイクに近い音質をキープしていたのです。
このデジタルマイクの特性は非常に新鮮に思われました。
この特徴からすると、例えばスタジオでのストリングスのオフマイクとして、またはホール録音での
メインマイクとして使用した場合、今までとは違ったマイクアレンジへの挑戦を求められるのでは
ないかと思われました。
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KM 184D(左)とD-01 |

左から UM92S、M 149、M 147、TLM 49 |
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特徴について
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肉声でのチェックの後、スタジオに常設されているドラムセットを使わせていただき、KM
184Dも並べて皮もの&金ものとの
相性もチェックしてみました。
そしてこのときにも感じたことは、同じ距離でありながらシンバルはアナログマイクに比べて打点の音がより多く入ってくる
ことでした。まるでより一層指向性の強いマイクを使っているような音色でした。
その他で驚いたのは、その音の立ち上がりでした。
参加者の皆さんはそのレイテンシーに懸念をもっておられたようでしたが、レコーダーとして使用したProToolsの波形で
見る限りではボーカルで数十サンプル、シンバルでは数サンプル、M 149に比べて先行しているのが確認されました。
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| 伝送特性など |
デジタルマイクの大きな特徴として挙げられるのが、電送特性の良さです。
デジタルケーブルで300M、アナログケーブルでも100Mまで音質劣化が無いとのことです。
またマイクの本体内部に、しかもアナログカプセル直後にノイマン製A/Dコンバーターがあるため、極めてアナログ回路が
短いもの、有利に働いているものと思われます。
またこのマイクはPCに「RCS(Remoto Control Software)」をインストールすることにより、「DMI-2」というDigital
Microphone
Interfaceを介して手元でゲイン、指向性、Low Cut、Pad、Comp/Limiter等のパラメーターを調整できるので、ライブ
レコーディングのように演奏場所と録音場所が離れているケースでは非常に便利だと思います。
KM Dシリーズにはカプセルの違いでOmniの「KM 183D」、Cardioidの「KM 184D」、Hypercardioidの「KM 185D」の3種類が
用意されており、カプセルを替えることによって用途分けできるのは、今まで通り便利です。
潟Gレクトリ様では、随時貸し出しも行っているそうなので、ご自分の耳で新たしいテクノロジーを体験されることをお勧め
いたします。きっとデジタルマイクの活用法を発見できますよ。
北川照明 記
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